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2014.04.30 (Wed)

全力!ムシウタレビュー【14.夢謳う虫たち(上)】

――ひょっとして……人生というものは、とても辛いものなのか…?

「いいや、楽勝だぜ」

rbs14.png


「俺が生きてるかぎり、俺が生きてることは罪じゃねぇ」



【注意事項】 
(1)ネタバレありです。シリーズを通しての話にも言及します。
 ムシウタシリーズ全巻を読んでからの閲覧をオススメします。

(2)登場人物データの見方
 ①ランクの分類
  主役…目次(章名)において名前が出ている人物
  準主役…目次においてThe othersとされ、その章で主役となっている人物
  脇役…複数巻に登場する、別の巻で主役・準主役を務めるなどの特徴がある人物
  端役…上記いずれにも当てはまらないが名前の判明している人物
 ②人物名の色
  その巻で判明している所属ごとに、名前を三色に分けて表記します。
   特環(緑)むしばね(赤)、無所属(黒)
 ③名前の書き方
  その巻における初出名に準拠します。《例》01センティピード 03日々野一房
  二つ以上頻繁に登場する場合は本名を優先し、他は()内に書きます。
  《例》立花利菜(レイディー・バード)
(3)評価について 
 琳珂の独断と偏見に基づき、ムシウタシリーズ内で比較検討してつけます。
 予めご了承ください。


OKですか??
誤字脱字その他があればお気軽にご指摘ください!
まだ慣れてなくて、ちょいちょい文章がおかしかったりするかもですが、
楽しんでいただければ幸いです♪


いやはや。久しぶりのレビューですね。笑
ちょーっと感覚が鈍ってますが、がんばりました。

表紙もそう。4人も描かれてるから迷いました。
アリスはもう描いたから除外として。
(っていうか彼女は12巻もbugもあって多すぎる。笑)
さんざん悩んだ結果、ハルキヨに落ち着きました。
これまでで一番イケメンに描けた気がするよ!・w・

それでは追記から【14.夢謳う虫たち(上)】のレビューを始めます。

【More・・・】

 
書籍データ   ―それは最高で最悪の、ダブル・ジョーカー!

 【初版発行日】2014年2月1日 【ページ数】363p

 【主役】立花利菜?(レイディー・バード)/喜多沢環(“ミミック”)
     世果埜春祈代(ハルキヨ)

 【準主役】薬屋大助(“かっこう”)、杏本詩歌(スノウ・フライ)、
      大樹

 【脇役】≪特環上層部≫ 土師圭吾、五郎丸柊子、岳美武政、魅車八重子
     ≪特環の虫憑き≫
      門閒真(“照”)、土師千莉(“火巫女”)、緒方有夏月(“月姫”)、
      大蔵倭人(“兜”)、御嶽アンネリーゼ(“霞王”)、夜森寧子(“ねね”)、
      “まいまい”、“玉藻”、“疫神”、“四ツ葉”、“りんりん”、“さくら”

     ≪むしばね陣営≫
      赤瀬川七那、丁屋弐兵衛、“なみえ”、城谷怜司(アイジスパ)、
      三ヶ島万(秘書)

     ≪ハルキヨ陣営≫
      久瀬崎梅、榊遥香、魔女、マリア、サンタクロース
     ≪茶深陣営≫ 
      菰之村茶深(“おぅる”)、鮎川千晴(“アリア・ヴァレィ”)、海老名夕、
      白樫初季(“からす”)、“コノハ”、ルシフェラ、リコル、佐藤陽子
     ≪無所属・その他≫ 
      塩原鯱人、一之黒亜梨子(“眠り姫”)、一之黒涙守、
      五十里野きらり、ジョン・マッシュ、九条多賀子、西園寺恵那、
      α、堀内愛理衣(“C”)、凛々絵、希海

評価  【総合】★★★★☆ 
ストーリー:★★★★☆ 戦闘描写:★★★★☆  人物描写:★★★★☆
泣ける度 :★★★★★ 和む度 :★☆☆☆☆  恋してる度:★★★★☆
ヒロイン:★★★★★ 表紙  :★★★★☆

レビュー

14巻は、良くも悪くも「まとめにかかってきたなぁ」ってストーリーです。
安心感を覚える一方で、ちょっぴり寂しかったり切なかったり。
じゃあ自分はムシウタにどんな終わりを期待していたのかって訊かれると不思議な気分ですが。

やっぱりムシウタは、01~08辺りが最強だったなぁと思います。
何だろなぁ。
平凡な言い方ですが、私は「ヒューマンドラマ」としてムシウタが好きなんだなぁって。
だからこう。
07でじっくり愛恋によりそった後の09で、七那によりそいながら彼女のビデオを観て感動する、ってふうな「誰の夢もみんなどこかで繋がっている」感はもちろん最高だったんだけど。
沢山の人間がいっぺんに出てきて、わいわいがやがやの戦争シーンってのは、どーにも盛り上がらなくって。。
なんでかなぁ。
普通、シリーズオールスターで戦争やってたら、もっとテンション上がるのに。笑

おそらく15巻も、大勢が入り乱れての終幕になるでしょう。
そういう意味で14巻は、私の愛するムシウタらしい最後の巻だったかもしれません。

では、まず時系列の確認から。
 1.00 (1.01より)OP1~3終了直後
 2.00 その翌日 
以上より、今回は13巻終了時点~翌日までのお話です。
これまでの時系列予測が正しければ、10月中旬頃ですね。

物語は利菜、ハルキヨ、大樹の3パートから進行していきます。
はじめに言うべきはこれですね。
「大樹って誰だよ」
……ここに来てまた新キャラ出しちゃう??
しかも雰囲気的に重要そうです。
0.00の内容も内容だったので、一瞬「マジで夢オチルート?」と思いました。笑
まぁたぶん、11巻で大助が言ってた「時々自分が自分じゃないような気がする」という伏線を回収するんだろうなぁ。
楽しみなような不安なような。。
きらりはともかく、マッシュさん怪しすぎでしょーよ。。
どんなオチになるのか期待、といったところでしょうか。

お次は、ファン垂涎の利菜パート。
いやはや。
彼女には申し訳ないけれども、思うところは色々あったけれども、やはり復活してくれてよかったです。
利菜視点の物語には私を一秒で泣かせる力がありました。。。
もーずっと泣いてた気がします。。
だって01と00以来なんだもん。
岩井先生、ありがとうございました。。。
やはり私は利菜が好きだぜ。彼女ほど感情移入できる子は他にいないぜ。

内容としては、ルシフェラとの和解や恵那&多賀子との交流など、「やり残していたこと」を光速で片付けていった感じですね。
とくに恵那&多賀子は出てきてくれて嬉しかったです♪
しかし父親に関しては納得できません。
だって利菜は悪くないもん(

利菜自身が生んでくれと頼んだわけじゃない。
生まれたいと望んだわけじゃない。
あんたらが勝手に子どもを産んで、利菜という人間に育てたんでしょ。
生まれてきたその環境に、彼女にとってのシアワセは一つもなかったわけで。
抗議の一つや二つは当然でしょ。
命に関する抗議ならば、命のやりとりに発展するのは当然というもの。
「命を与えたこと」に対して「命を奪う」という形で抗議する。
何もおかしくない。
特にあの親父野郎は、お母さまさえ死なせちゃってるしね。
そりゃ、利菜もキレるよ。
利菜は悪くない。
むしろ彼の本能的な暴力に対し、利菜もまた全力の本能的な暴力で向き合ったことによって、やっと50:50の関係になれたんじゃないかな。
もちろん利菜の性格や考え方にも間違いはあったけど、その報いとして一回死んでるし。
だからここに「罪」なんてあるわけがないよ。

……っとまぁ私は思いましたが、私なんかより遥に真面目でまともな人間である利菜が「私が悪かった」と背負い込んじゃうのは当然であり、それが彼女の可愛いとこなわけで。
利菜がこれでいいなら私もこれでいいです(自己完結)。
本当に目が覚めるのかどうか知りませんが、将来的にもしも復活するのなら、今度はしっかり反省して自分の娘と一対一の人間同士として向き合って、まともな親子関係を築いていただきたいですね。
ま、とりあえず、金持ち親父として娘の役に立ってもらいましょう。

利菜パートの一番の見どころは、やはりvs大助のシーンです。
「まだ会うべき人がいるアンタが先にいなくなって……そんな相手もいない私が、無理矢理に戦わされるなんて――こんなの、ただの生き地獄じゃない」
胸がスカッとしました!!
長年大助に対し、「薬屋大助として詩歌と再会するという約束を、彼女の居場所になるという約束を守らなければ、私と利菜が許さない」と言い続けてきた琳珂としては、「ほれみたことか」って気分でした・w・
ほれほれ大助。早く帰ってきなさいよ。

そして束の間の幸福にすら耐えられない利菜が、かわいい。
かわいすぎた。
あぁもう泣くしかないじゃないかッ!(乱
……ハルキヨパートでもそうでしたが「本来ならばありえなかった二人だけの会話(戦闘)」が見られたのは凄くテンション上がりました。
うん。茶深ちゃんマジグッジョブ。

次はハルキヨパートについて。
いやー、イケメンでした、ほんと。やばいくらい。
どしたのこのひと。12巻から急に本気だしすぎでしょう。
……やっぱりアリスがいないとダメなのね(
今巻では余計な(といっちゃ失礼だけど)謎メンバーと別れ、ウメと遥香と秘書とαとの逃避行がメイン。原点に立ち返った感じですね。
久々にハルキヨ節全開で暴れまわってて面白かったです。
心は既に屈折してて、それも自分で分かってるけど、この世界には屈しない。
悪態をつきながらも常に真正面から自分と向き合っていて、それゆえに他人とも向き合える彼は、最高にカッコいいなと思いました。

少し気になったのが、αとの対話中に出てきた彼の過去話。
bug6th『夢恋する咎人』の内容とすこーし違うような……^^;
後付けの宿命ってやつですかね。
んでも逆に考えれば、bug当時の岩井先生は本編でハルキヨの過去話をやると思っていなかったからこそ、あの巻で書きおろしをなさったはずで。
つまりハルキヨが当時の予想以上の人気・キャラ性を獲得したからこそ、再び今巻で取り上げたのでしょう。
すごいじゃんハルキヨ。
……10年近く前、まだbugシリーズも始まっていなかった(=彼の本名が分からなかった)頃、「ハルキヨってあだ名だよねー。本当はどういう名前なんだろう。意外と平凡に、春田清(はるたきよし)とかだったりして」なんて予想して遊んでてごめんね。笑

いや、うん。改めてみると、春祈代って良い名前ですよね(
たぶん「ハルキヨ」という音を先に作って、漢字を当てたんでしょう。
正直、最初は「何この謎ネーム。流石岩井センス」って思ったけどさ。
「春を祈り続けてる」って感じがして凄く好きです。
いつか、彼にも平和な春が訪れますように。

vs大助もよかったですね。男同士のぶつかりあい感があって。
「俺はアリスを起こした。夢の続きで起こしてくれと言った、あの女の願い通りにな。
 俺たち二人に言ったんだ。それなのに、てめぇは――今まで何していやがった?」
ここはもうハルキヨが正論過ぎて、思わず頷いちゃいましたね。笑
大助がアリスについて語ったあと、
「仮にてめぇの言う通りだとしたら、最悪だぜ。
 めんどくせぇ……まんまとしてやられた気分だぜ」
「最初から、そういうヤツだっただろうが……」
と、呻き合う二人も面白かったです。笑
この戦いが終わった後は、もう意地張らずに、素直な友人同士になっていただきたい。。

また今回は、ハルキヨの頭の回転の良さにも痺れました。
脳筋野郎じゃないことは前から知ってたけども。。
Cの居場所、一体どこなんだろうなぁ。

他の見どころは土師圭吾の復活ですかね。
予定調和といえば予定調和。
最終決戦地が青播磨島ってのは驚きました…。
そこでこうくるか!?と、嬉しいサプライズではあります。
初季はどんな反応するんだろう??
……これ以上島をボロボロにしちゃうと、「いつか島を再興する」って彼女の夢が叶わなくなりそうで怖いですが^^;

そしてそして、「使えるものは皆使う」といえば、茶深ですよ。
利菜で泣き、ハルキヨで感動した私は、彼女のとこで爆笑しちゃいました。
「死体に鞭打って動かないなら、散弾銃で撃って火を点けてでも……?」
最高ですね・w・
23cha.jpg
(イラストはイメージです)

がんばれ茶深。
多分、14冒頭の思わせぶりなシーンは、茶深の散弾銃が詩歌に当たったことで引き起こされたものだと思います。
ま、そうじゃなきゃ私と利菜が許さないですね(

…えー、まぁ、以上のような観点から、総合・戦闘・人物およびストーリーの評価をつけました。
泣ける度、恋してる度は主に利菜パートですね。
ヒロインは利菜&ハルキヨの総合で。
どっちかっていうとハルキヨかな……。笑

表紙はカッコいいです。足元が夕陽に染まってるのも良い。
実のところ、私のなかで利菜×ハルキヨという組み合わせは想定外でした。
最終巻を目前にしてこのコンビで来るか!?と思いました。
よく考えれば一号指定同士なんだけどね。
内容を読んでから表紙を見るとグッとくるものがあります。
後ろの土師×アリスも良い味だしてますね。

誤字?はまず、p83の「宗像」。「宗方槐路」のはずなんだけどなぁ。
もう一つはp185の司書→秘書でした。

【まとめ】
なんというか、もう。
「あぁ終わるんだ」って感じです・w・
ムシウタも遂に終わっちゃうんだなぁ……。

ここまできたら、もはや言うことはありません。
最後に利菜の可愛い姿も拝めたし。
もう、どんな風に転んでも文句言いません。
ちゃんと完結まで来てくれてありがとう。

以上で14巻のレビューを終わります。

ひたすらに最高なハッピーエンドを夢見て。
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