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2012.10.30 (Tue)

イルカさんへ第二弾:考察「成虫化」 

※ この記事をお読みになる場合は、
事前に10月17日投稿の「ムシウタレビュー【12.夢醒める迷宮(上)】」のコメント欄に目を通していただいた方が分かりやすいと思います。


はい。
まさかの「イルカさんへ 第二弾」です。
…どーして私の文章はこんなに長いのか^^;
まぁせっかくなので、成虫化についてじっくり考察してみました。

なんというか、前回は08を引き合いに出す方法を間違えました。。
彼は「萌々を救おうとしたものの失敗」してますしね…。
08を例に出すなら、大助メインで話すべきでした。

「エネルギー」という言葉も曖昧すぎました。
いちおう「“虫”の力(=生命力)」というような意味だったんですが…
もう一歩踏み込んで自分の考えを明らかにしようという意欲が足りてませんでした;
ごめんなさい!

前のコメント内容は取り消して、
改めて、お伝えしたかったことを明確に書こうと思います。

では追記から本論いきます。

【More・・・】

 

えっと。
仰る通り、“虫”は夢を喰い、食べた分だけ宿主に超常の力を貸します。
それ以外は、おそらく一般の生物に近い特徴をもっています。
つまり、攻撃されれば怪我をする。
時間をおけば、傷は残るがある程度回復する。
一度に致命傷を受けたり、攻撃が蓄積して回復が追いつかなくなると死ぬ。

この仮説は梓の“みんみん”から立てました。
彼女の“虫”は01の序盤で大助に片方の羽を撃たれて重傷を負い、緑色の体液を撒き散らして死んだように見えます。
しかし物語終盤で再登場し、片方の羽を失ったままながらも元気に?能力を発動していました。
その他の虫憑きたちを見ても、これはそんなに間違っていないはずです。

さて。成虫化ではないですが、
自分の“虫”を上手く制御できない虫憑きとして詩歌がいます。
03では「もうやめて」という彼女の意志に反して、“ふゆほたる”が能力の発動を止めず、破壊を広げ続けるという描写がありました。
その時、詩歌は自ら鉄パイプで“ふゆほたる”を殴ってダメージを与え、
自分も多少精神的ダメージを受けたものの、能力を止めることに成功しました。

もう一つ、08の冒頭で成虫化しかけていた大助と、浸父の影響で暴走し、成虫化と同じくらい危険な状態になっていたダイスケを例にあげます。
彼らが激突し、互いに重傷を負った結果、
両者ともに自我を取り戻して“虫”の暴走を止めることができました。
しかし時間が流れ、大助たちの身体的な傷が癒えていくにつれて、
彼らが“虫”に乗っ取られる時間も再び増えていきます。
それは大助達の傷が治るのと同時に、“虫”もダメージから回復していったからでしょう。
詩歌の例を見ても、彼らの暴走状態が停まったのは
「彼らが身体的にダメージを受けた」せいではなく。
「大助の場合は身体に同化していた“かっこう虫”が、
 ダイスケの場合は体内に埋め込まれていた“浸父のかけら”が、
 ダメージを受けた」からだといえます。

以上より、
「“虫”にダメージを与えれば、宿主にも精神的負担がかかるものの、
 一時的に“虫”の力を弱め・止めて、宿主の自由を回復することができる」
と解釈できます。

これを前提として08の流れを見てみます。

大助はvsダイスケで経験的にこの事実を知り、自身の成虫化をおさえながら、萌々の“虫”に重傷を負わせて止めようとしました。
彼女は同化型です。
身体と同化している“虫”にダメージを与えるには、彼女自身を攻撃するしかありません。
しかし彼の主な能力は、銃による砲撃です。
これだと流石に彼女の肉体に致命傷を与えてしまうため、
ダンデライオンを回避しながらの格闘戦に賭けました。
ですが萌々の“虫”の強化能力は彼のそれを上回っていました。
十分にダメージを与えられないどころか、殴り負け、
自身が成虫化し始めてしまいました。
ただ。
大助を乗っ取って獣と化した“かっこう虫”は、萌々と戦うことで消耗。
ちょうどそのタイミングで、萌々が「好きな人に会いに行く」と吠えたこともあり、
大助は自我を取り戻すことに成功しました。
このためコアトルヘッドマークを壊し、結果として萌々を少し救うことができました。

…ストーリーの流れと矛盾しません。
よって、この解釈は間違っていないと思います。

「“虫”にダメージを与えて弱らせれば、成虫化は止められる」。
ハルキヨも経験からこれを知っていたんではないでしょうか。
だから彼は、
「アリス」を気絶させたんじゃなくて、
「アリスにとりついてるモルフォ蝶」にダメージを与えて気絶?させて、
暴走を止めたんだと思います。
同化型の身体能力に手こずってはいましたが、体格差もありますしね。
彼は特殊型だからなんとかなったんじゃないかと。
(どの巻か忘れましたが、大助が「同化型は特殊型に相性が悪い」って言ってた気がします)

一応情報をまとめてみました。
stk1.jpg

書き損ねましたが、全員「一号指定」かつ「成虫化しそうな状態」なので、
その辺の実力は拮抗してると思います。
強いて言えば
 大助  …長年戦い続けてボロボロ    萌々…生まれたてでピチピチ
 ハルキヨ…長年戦ってるけど不死身の魔人 アリス…寝起きでぼんやり
っていうのはあるかもしれません。
(※ハルキヨが成虫化しそうな状態っていうのは、
 13の描写とアリスに勝てたことから推測したことです。違ったらごめんなさい)
(※ハルキヨの年齢は、これもどの巻か忘れましたが、
 bugのどっかで「高校生」って書いてあった気がするんですよね。
 当時アリスたちは中学生なので、2つ3つ年上かなと考えて、こうしました。
 違ったらすみません><)

そうだ。
利菜やセンティの場合もつけ加えておきますね。
彼らは分離型でした。
成虫化のパターンは“虫”のタイプごとに違うようですので、まとめときます。

 分離型=“虫”が巨大化して強くなる。(例:利菜、センティ)
 同化型=“虫”に身体ごと乗っ取られる。(例:萌々、大助)
 特殊型=(作中に明確な前例なし。13のハルキヨから推測すると、)
     “虫”に身体を媒体化(ハルキヨなら炎)された上で乗っ取られる。

上の解釈に従えば、「彼らの巨大化している“虫”に、殺さない程度の重傷を負わせて弱らせ、宿主の自我(自由)を回復する」ことができれば、成虫化は止められたと思います。


私の成虫化・ハルキヨvsアリスについての考察は以上です。

ここからはおまけみたいなもんだと思って読んで下さい。

まず、「成虫化に入ったら最後」という定説について。
これは
「虫憑きが成虫化することが稀だった上に、
 成虫化したらめちゃくちゃ強くて必死で倒すしか方法がなく、
 それを止める方法が分からなかった」…の方が正解だと思います。

根拠は01のセンティピードの成虫化シーンです。
大助が、
「“かっこう”は過去に数回の成虫化を目の当たりにしたことがあるが、いずれも無指定だった」
「いまだかつて、号指定を受けた虫憑きが成虫化したことはない」
と言ってるんですよね。
大助でさえ「数回」しか見たことがないとなると。
おそらく特環は、成虫化しそうな虫憑きを見つけたらすぐ欠落者にするか、殺すか、
本部の地下に閉じ込めて八重子の実験道具するかしていたんでしょう。
同じところに、
「成虫化した無指定虫憑きを倒すためには三人以上の号指定虫憑きが必要だった」
とも書いてあります。
とにかく被害甚大だし、情け無用の特環だしで、
「まずは成虫化させない。もし成虫化したらすぐ虫を殺す」以外の選択肢がなかったのでは。
大助も08冒頭で自ら体験して始めて、「成虫化の止め方」が分かったんだと思います。
こう思うと01の時点では、やっぱり利菜は死ぬか欠落者になるしかなかったですね。
ならば、やっぱり綺麗に大助の腕の中で死ねたということで、
あのストーリーが一番幸せな結末だったろうなぁ。


最後に。
…ここまで色々書いといてアレですが。
正直なところ、岩井先生自身、「成虫化」のことを詳しく考えてあるんですかね?(ぇ

独断と偏見に満ちた憶測ですが、
多分ムシウタって、05からそのままvs原虫やって、
08くらいでエンドの予定だったんじゃないかと思うんです。
でも人気がウナギ登りで、
ザスニでハルヒの次にカラーページ載ったり、特集されたりするようになったから、
恐らく引きのばし要請を受けて。
06出してる間に色々と設定を練り直して、拡大路線を入れたりして07を出して。
その流れで08に行って。現在に至るのではないでしょうか。

で。
正直、初期の「成虫化」って、
「“虫”ってこういうものだぞー。だんだん夢喰われて欠落者に近づくよー。
 最悪の場合、夢喰いつくされて死んじゃうぞー怖いぞー」
というぐらいのノリな気がするんですよね。

早ければ05を書いた前後、もしくは08をああいう形にすると決めた時、
遅くとも11(12冒頭)で大助を脱落させると決めた時点で、
多少は詳しく設定を練ったのかもしれませんが。

“虫”がどのくらい消耗したら成虫化する、とか
この程度“虫”にダメージを与えたら止められる、とか、
あんまり決めてないんじゃないですかね。

「要するに虫憑きのバッドエンド」程度の定義しかない可能性もちらほら…。
(流石にこれはないかな)

決めてあれば、細かいとこまで書くのが大好きな岩井先生のことだから、
今後どこかで書いてくれると思いますが。
望み薄かも……。


最後の最後に、もういっこだけ超個人的な話を…。
これ言わないとフェアじゃないと思うので^^;

上で「そもそも岩井先生そんなに考えてないんじゃ?」疑惑を書きました。
私は別に、それでもいいと思ってるんです。

細かい設定がなくて、
その結果多少つじつまの合わない部分があっても、
感動でゴリ押してくれれば無問題というか。
「訳分かんないけどとりあえず泣けるわー!」で全然いいんです(^-^*

基本的に、私が物語(文芸小説、ラノベ、漫画、アニメなど全て含む)に求めているのは、
心温まるテーマを見せてくれることなので。
日本語が幼稚園レベルで何も分からない!
絵が汚くて誰がどこで何してんのか全く分かんない!
設定が支離滅裂で意味不明!…っていうのはダメですが、
いちおう体裁が整ってればいいです。

もちろん文章や絵や設定が練り込まれてる作品は凄いと思います。
でも、それらが練られてたらその作品を好きになるかって言うと、そうじゃないんですよね。
それらは私にとって、おまけにすぎないです。
文章が下手だろうが。絵が下手だろうが。設定に変なところがあろうが。
私の心に届く温かいメッセージをくれる作品が、私は好きです。

ムシウタなんてね。
01でも08でも13でも、誤字脱字・つじつまあってないところ沢山あって。
文章レベルも特に高いとは思いませんが。
ここには素晴らしいメッセージがある。
01は「利菜大助詩歌うわぁぁぁー」で泣けた。
08は、萌々とダイスケと大助の
「何が何でも好きな人に会いに行く!」っていう気持ちで泣けた。
12と13は、「やっぱハルキヨすごい!アリスおかえり!」で泣けた。
既に私は、ムシウタという岩井先生ワールドに惚れこんじゃってるんです。

そして。
惚れたものは全肯定してしまう人間なんです、私。笑

設定を分析したりするのは嫌いじゃないので、
おかげさまで今回もぐだぐだ長文書いちゃいました^^;
でもこれは全て、
「とりあえずムシウタ最高だよ!」って全肯定してる上で、やったことです。
自分で言うのも恥ずかしいですが、「全然まったく客観的ではありません」。笑

感情面はおいといて、冷静に、客観的に、
分析して話し合いたかったならごめんなさい。
私にはそれは無理です。
特に惚れこんでいるものについて、
私は自分の感情を抜きにして物事を上手く語れないのです><
いつも独断と偏見に満ち溢れております。

大抵のものは好きだけど、惚れこむことは滅多にない。
その代わり、一度惚れたらずっと大好き。
全肯定全擁護。
これがある意味、私の限界ですし、ある意味でポリシーなので、
曲げることはできません。
お許しくださいませ。

…まぁ。
そもそも全肯定できないような、
めちゃくちゃで良いところのないものには惚れないんですがね。笑
22:09  |  雑記  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

★Re: タイトルなし

ご存知でしたか♪
漫画とか物語は、やっぱり何か一つくらい特化させないと、読んでる人にとって面白くなくなっちゃいますからね^^;
なんというかともかく、イルカさんは良い人ですよ。これだけコメントやりとりしてたら分かります。
自信持って下さい(…って私が言うのも変ですね…。うーん。ごめんなさい^^;)。

大図鑑ほしいですね!!
…しかし現状のムシウタファン人口を考えると…。><。涙
ムシウタが一番盛り上がってた時期(7年前くらい?)に、角川がもっとライトノベル分野に力を入れててくれたなら…。
あのアニメが黒歴史じゃなくて、もっとまともな作りで、ハルヒの半分でいいから人気が出ててくれれば…。
ほんと、悔しいですねぇ…。

ザスニ自体が落ち目になって久しくて、本屋のスペースも縮小の一途を辿ってて。
「このシリーズ売れないし、作者やる気ないし」みたいになって自然消滅、未完で終わるんじゃないかとずっと心配してました。
12・13がきてくれて、ほんと嬉しいです。
たとえ文体変わってようと、ページ数が制限かかってそうだろうと、よく分からないままの部分があろうと、ちゃんと完結してくれるなら私はもう充分です。
なんかもう、これ以上欲を出したら罰があたりそうで怖いです。笑

ファンの間で空想補完するとか、岩井先生にメール送るとか、そういうのも楽しいですしね♪
風 琳珂 |  2012年11月09日(金) 05:01 | URL 【コメント編集】

シャーマンキングでの『なんとかなる』って言うフレーズは印象的ですね。

一応ある程度は見てますよ。ヽ( ̄▽ ̄)

ただ、そういう漫画と違って特出したものが無いのがなんとも言えないんですけどね。



とりあえずそうですね。
ムシウタについての図鑑と言いますか説明書と言いますか。
そういう分かりやすく『特環』とはどういうものか、とか。
『虫』とはどういった存在かとかを書いたものが出ればいいんですがね~(´・ω・`)
そのなかに『成虫化』についてとかも書いてあれば更に多くの人がムシウタについて理解してくれそうな気がするんですけど。
イルカ |  2012年11月07日(水) 01:55 | URL 【コメント編集】

★Re: (1番目のコメント)

お伝えできてよかったです!
今さらなことを、バカみたいに長い文章書いてごめんなさいでした><;苦笑
そして温かいコメントありがとうございます♪
全然困ってないですよ!
せっかくいただいたコメントに全力で返信するのは、サイト運営者の責務だと思っております。
あ、でも感情派同士でホッとしてます^^
たまにバリバリの理論派さんが来場されて、琳珂には上手くお相手ができなくて、申し訳ないという事態が起こるもので…。

私は極端なんです。
普段は自分なりに視野を広く持とうと努力してて、それなりに頑張れてると思うのですが。
好きなもののことになると、「きゅーっ」と狭くなっちゃうというか。
一応それなりに物事は見えてて、頭で色々考えたりもできるんですが、最終的に「好きだしいいや」って投げちゃうというか^^;
大好き状態になると、もう自分じゃ抜け出せないんですよね。笑
イルカさんみたいなスタンス、良いと思います。
中途半端って聞くと何か良くない言葉みたいですけど、「好きなものを好きなだけ」とか「中庸」って思想、私は好きです。
シャーマンキングという漫画をご存知ですか?
親友が大好きな漫画で、私が初めて読んだ少年漫画なんですが、その主人公の「意志を持った中庸」というか…「楽に生きる」というか…そのスタンスが大好きでした。
つまりイルカさんみたいなスタンスのひと、私は大好きです。

また気になることがありましたら、好きなようにコメントしに来て下さいませ♪
風 琳珂 |  2012年11月06日(火) 17:20 | URL 【コメント編集】

★(1番目のコメント)

成虫化の説明分かりやすくて良かったです。

コメントの文章では分かりにくかったかもしれませんが、だいたい僕も同じ想像はしてました。

超越的な力を使えるとは言え、普通の生物としての境は越えてないというのも体液を吹き出すので分かってますしね。

あとは時たまある〝虫が笑う〟というのは虫自体に感情もしくは意識ががあるって言う事にも思えますから。
宿主が意思的に成虫化を抑える事もできるのではと思います。
まぁ余談ですね。

成虫化について再確認できて良かったです。(*´∇`*)


あと成虫化の設定についてはバッドエンドって言うのが個人的には割りとしっくりきてるのですが。
と言うか主人公たち以外にも必死になる理由としても存在するんじゃないかなぁと思ってます。
まぁ余談ですね。もしくは考えすぎですね。



さてさて、僕もムシウタは好きです。
二次元系も好きです。面白ければ文芸作品であろうと何でも見ます。
けど、興味が持てないものは全く見ません。
だからと言って好きな物でも本気でのめり込んだりはしていません。
ようは中途半端なんです。
それでも正直僕はそこそこ満足してます。
好きな物を好きなように好きなだけ楽しめる事って結構な幸せだと思いますし。
まぁ何が言いたいかと言うと僕も理論派うんぬんよりは感情派な
ので今もその延長線で好きなように書いてるだけなんです。

なのでそんな謝られる必要はないと言うかなんと言うか( ̄▽ ̄;)

さらに言うとコメントに困るような事書いて申し訳ないです。
という感じです。

と、とりあえず返答?ありがとうございます(。・x・)ゞ
風 琳珂(イルカさんの代理投稿) |  2012年11月06日(火) 17:03 | URL 【コメント編集】

連続コメント申し訳ない( ノД`)…

いつの間にか管理者だけに表示押してたみたいです。
とだけ…orz

よければコピペでコメに入れてもらうか、削除してもらってもいいですか?(・_・;
イルカ |  2012年11月01日(木) 02:58 | URL 【コメント編集】

★管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2012年11月01日(木) 02:54 |  【コメント編集】

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