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2012.07.16 (Mon)

12週間連続企画!ムシウタレビュー 【01.夢みる蛍】

大助くん。

こんなことなら、私は……

rbs01.jpg

あなたに、出逢わなければよかった。



突然ですが!
これから毎週月曜日更新で、ムシウタレビューをやっていこうと思います。

・理由① ムシウタもそろそろクライマックス。
     12巻下の発売前に、もう一度全巻読み直しておきたい。
・理由② 長年ムシウタファンをやっているのに、まともなレビューを書いたことが無い。
     この辺りで一回やってみるのもいいんじゃないだろうか。
・理由③ ブログをこまめに更新することが出来る。

…正直、③が一番大きいかもしれないです≧ヮ≦
でも、やるからには全力でやりますよ!

【注意事項】 
(1)ネタバレありです。シリーズを通しての話にも言及します。
 ムシウタシリーズ全巻を読んでからの閲覧をオススメします。

(2)登場人物データの見方
 ①ランクの分類
  主役…目次(章名)において名前が出ている人物
  準主役…目次においてThe othersとされ、その章で主役となっている人物
  脇役…複数巻に登場する、別の巻で主役・準主役を務めるなどの特徴がある人物
  端役…上記いずれにも当てはまらないが名前の判明している人物
 ②人物名の色
  その巻で判明している所属ごとに、名前を三色に分けて表記します。
   特環(緑)むしばね(赤)、無所属(黒)
 ③名前の書き方
  その巻における初出名に準拠します。《例》01センティピード 03日々野一房
  二つ以上頻繁に登場する場合は本名を優先し、他は()内に書きます。
  《例》立花利菜(レイディー・バード)
(3)評価について 
 琳珂の独断と偏見に基づき、ムシウタシリーズ内で比較検討してつけます。
 予めご了承ください。

OKですか??
誤字脱字その他があればお気軽にご指摘ください!
まだ慣れてなくて、ちょいちょい文章がおかしかったりするかもですが、
楽しんでいただければ幸いです♪


それでは追記にて、【ムシウタ01.夢みる蛍】のレビューを開始します。

【More・・・】

書籍データ  ―それは最高で最悪のボーイ・ミーツ・ガール。
 【初版発行日】2003年5月1日 【ページ数】342p
 【主役】薬屋大助(かっこう)、杏本詩歌(ふゆほたる)
 【準主役】立花利菜(レイディー・バード)
 【脇役】土師圭吾みんみんなみえセンティピード、ハルキヨ、久瀬崎梅、大喰い

評価  総合:★★★★★
 【内容】ストーリー:★★★★★ 戦闘描写:★★★★☆ 人物描写:★★★★★
     泣ける度:★★★★★ 和む度:★☆☆☆☆  恋してる度:★★★★★
 【絵】 ヒロイン:★★★☆☆ 表紙:★★★☆☆

レビュー

ムシウタと言えば01ですよね。
…シリーズ最初の巻なんだから当然か。笑
やはり先生の作家歴も浅い頃に書かれているため、
一体どこまで設定を詰めて書いていたんだろう?と疑問に思う部分や、
文章的に粗いのでは?って部分が多少見受けられます。
しかし。
この一冊の、物語としての完成度には非の打ちどころがありません。

巧妙な伏線、丁寧な人物描写、クライマックスでの驚かせ・泣かせ方、
何よりも世界観の魅せ方、
全てが「これぞムシウタ」といえる、最高に面白い作品だと思います。

何と言っても一番の見どころは「かっこう=大助」の部分。
私は本当に全く何も気づかず、本編のクライマックスの種明かしで利菜と同時に驚き、
苛立ち、絶望し、救われました。
後から読み返せば「どうみても大助はかっこうだよなぁ」と思うんですけどね。笑
私と同様の経験をされた方も多いのでは。
このドッキリは後に08で再現されるわけですが、
ムシウタっぽさここにあり、岩井先生らしさここに極まれり、
という部分だと思います。

また読み返してびっくりしたのは、
これ、本編中の時間の流れで4日間足らずの話なんですよね。
密度濃すぎでしょう。笑
でもしっくり読めちゃうんだなぁ。

なんといってもこの巻は、”虫”を巡る戦いの物語と、
普通の高校生たちの物語のバランスが絶妙です。
「かっこう=大助」が当然の前提として存在してしまう02以降には無いものです。
08と09、bugでも体験できるといえばできますが、
あの萌々や亜梨子は本当の意味で虫憑きではなかったし、
09時の読者は「有夏月=月姫」を知ってますからね。
全体からみれば少なめの学校・日常生活描写から、
虫憑きであることのリアルさと切なさを感じ取っていける。
初めてムシウタに触れる読者が、初めてこの巻を読んだ時しか味わえないものだと思います。

これがあるから私は、ムシウタを布教するときは「必ず01から読むように」と伝えています。
この巻から入るのと、それ以外の巻やbugやアニメから入るのとでは、
『ムシウタ』という作品の捉え方自体が変わって来るのではないか。
そう思えるくらい、01はその世界観を完成させています。

戦闘描写には勢いがあります。
虫の特殊性、虫と虫憑きの関係性、どちらもすぐ理解・納得できるよう書かれてます。
展開も王道を踏まえ、ドキドキわくわくを盛り込んであって楽しいです。
かっこうがバリバリ主役張ってるのもカッコいい。
ただなぁ…。
後に強くて凄い虫憑きがガンガン登場するせいもありますが、
レイディー・バードの強さ・凄さが今一つ伝わってこないのが残念です。
成虫化うんぬんもありますが、
他の1号や2~3号指定にくらべて能力自体も、その威力描写も地味めなんですよね…。
能力は別に今のでいいとしても、ここでもう少し華やかに強さが描写されていれば、
後に続くレイディー伝説の説得力も増したのではと思います。
(色々言いましたが、私はレイディーが大好きです。)
総括すると、良くも悪くもシリーズ初巻らしい戦闘が読めます。

あと、この巻は恋愛描写も秀逸です。
大助と詩歌の両思い関係は、もう初恋?純愛?なんていえばいいの?
見てる方が恥ずかしくなるくらいベタで王道な青春ストーリー。
そこに絡んで、絡めなくて、でも救われてく利菜が泣けるんですよね。
それこそごく普通の高校生にありがちな三角関係が、
殺伐とした非日常を生きる虫憑きとしての彼らをより輝かせてくれます。
…たった4日間なんだけどなぁこれ。。笑
大助と詩歌に至っては、この4日間がその後の02~12全てを支えるんですよね。
冷静に考えるとびっくりです。
でも何故か納得させられてしまうのは岩井先生マジックでしょうか。

かっこうと詩歌の不思議な温かい関係も良いですね。
恋愛じゃなくて、友情でもなくて、っていう。
ここは00、03、12と読んでいく度にじんわり来ます。
若干、岩井先生の処女作『消閑の挑戦者』での小槙と裕杜、
祥との関係などをほうふつとさせるところがありますね。
先生の繊細な人物描写力が遺憾なく発揮されてると思います。

個人の心情や生い立ちに密着し、なおかつそれを複数同時展開して、
ダイナミックに「現在」の物語を構築していく。
これぞムシウタ。
これぞ岩井先生。
そんな気持ちにさせられる一冊です。

最後にイラストについて。
ヒロイン=詩歌のデザインは、
グッと惹きつけられはしないけど普通に可愛い、って感じでしょうか。
クリスマスカラーは内容と一致してて素敵だと思います。
余談ですが、私はこの頃のショートカットが一番好きです。
すっきりしてて可愛いと思う。
(正直、ここから12巻までの約1年であんなに髪が伸びるはずないし。笑)
長髪も好きなのですが…。まぁ、これは、好みの話ですよね。

表紙デザインについては、
現在刊行されているものと最初期バージョンの二種類ありますね。
これは01と02以降ではデザイナーさんが違うことによるものです。
カバー以外のデザイン(内扉・目次など)に名残があります。
現在は詩歌+虫(恐らくかっこう虫)、最初期は詩歌+かっこうが描かれています。
11巻が出るまでは、この最初期バージョンが唯一「ムシウタで男性が描かれている表紙」でした。
どちらも前述の詩歌のデザインと同じく、良くも悪くも普通のデザインだと思います。

…まとまりきってない部分もありますが、
以上で【ムシウタ01.夢みる蛍】のレビューを終わります。
02:33  |  ムシウタレビュー  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

★Re: タイトルなし

>有崎さん

はじめまして! コメントありがとうございます(^-^*
アイジスパに鯱人がお好きとは、趣味が合いそうですね♪
私の心にも利菜は生きています≧ヮ≦
彼女に魅せられてムシウタファンになってしまいました。
土師とかっこうのやりとりも…!レビューに書くの忘れてました;;
信頼している男同士っていう感じ、凄くカッコいいと思います。
特に葉芝戦で、絶妙なタイミングで土師を庇いに来るかっこうと、その彼に軽口を返す土師のくだりが大好きです。

私は未だに、ムシウタ01に肩を並べるほど密度の濃い、面白い本には出逢っていません。
ずっと読み続けているのはこれだけです。

11も面白いですよね♪
もしよかったら10週間先にレビューをするので、そこまでお付き合いください。
…できれば11週間先も、その先も遊びに来て下さると嬉しいです。笑

それでは、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
風 琳珂 |  2012年07月24日(火) 01:53 | URL 【コメント編集】

初めまして、有崎と言います。高1です。もちろんムシウタ大好きです!好きなキャラはアイジスパと鯱人です。

個人的に一番面白いと思ったのは11巻ですが、第1巻も間違いなく傑作です。
大助=かっこう のトリックもおもしろかったし、土師とかっこうのやり取りはかっこいいです。なにより利菜の生き方と死にざまには、心を打たれました。
魅車の言ったように、利菜は不死となって虫憑きみんなの心の中で生き続けているのだと思います。僕の心にも生きてますww
一巻の主役はむしろ利菜だと思います。

詩歌の復活や、センティと土師のリタイヤ。密度の濃い一巻に圧倒されて、僕もすっかりムシウタファンになっていました。
ライトノベルはあんまり読まないんですが、ムシウタは別腹です。
有崎 |  2012年07月17日(火) 17:42 | URL 【コメント編集】

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